ペンギン・インコ陶つうしん

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TSUBASA訪問記

窯づめも終わり、今はオカンが窯の中で修業中。
今回のNOMAMISE用の作品は、これらを焼きあげればできあがり。
ものが小さいので、数のわりには少ない印象があるかもしれません。

焼きあがりまでの間、すこし時間ができたので
報告が遅れていた
TSUBASAのCAK訪問旅行記を。

そもそもTSUBASAとは。

TSUBASA(つばさ)は、
The Society for Unity with Birds-Adoption and Sanctuary in Asia
鳥と調和のとれる社会ーアジアの里親とサンクチュアリーの略です。

ペットとしての鳥を、飼い主が適正な飼い方ができるように
また多くの人々が正しい鳥についての知識を持つため
啓蒙活動を行い、人と鳥と社会の幸せのために活動している組織です。

活動の一環として、
さまざまな事情で飼いきれなくなった鳥たちを里子として預かり、
飼い主さんのもとに戻れるようにケアしたり
新しい里親をさがしたりしています。

誰もが鳥を好きで飼い始めるわけですし、
飼い続けたくても飼えない事情(飼い主の死去、転勤など)もあるわけで
こういう施設は、鳥を飼う人がいる限り
必ず必要なのではないかと思います。

中型、大型インコ、オウム類は犬などに比べて長寿です。
白色オウムなどは50年以上生きる個体もあり
飼っている人間の寿命よりも長い場合もあります。

また、中型、大型インコ・オウムは、叫び声が大きく
くちばしの破壊力はペンチ以上。
雛の頃は可愛くて人懐っこくても
発情期を迎えると、鳥が変わったかのように噛みついたり
叫んだりする場合があります。

これを十分に認識しないまま、ペットショップで買うと
あとで飼いきれなくなって、鳥がいろんな場所を転々とせざるをえないこともあります。
高い知能を持つ彼らは精神的にも傷つき、人間不信になり
愛されない不幸な余生を送ることもあるのです。

ペットショップのなかには、鳥に対して誤った知識しかないまま
悪い面を何も知らない飼い主さんに売ってしまう所も少なくありません。

犬などのこのような施設は全国にたくさんできていますが
鳥の施設はここだけです。

私も弱小コザクラを一羽飼っている鳥好きの一員として
また、鳥をテーマに作品を作っている者としまして、
TSUBASAの素晴らしい活動の趣旨におおいに賛同し
なにか協力できることがあればと思っておりました。

この夏、おぴ~さんがTSUBASAを訪問した際に
私のことをご紹介くださいました。
たまたまネット夏祭りのときで、私のイラストがTSUBASAのスタッフの目にとまり
鳥さんたちをモデルにパンフレットやホームページにのせるイラストを
描いてもらえないかというご依頼をいただいたのです。

せっかく描くなら、本物の彼らを自分で見て描かないと
血の通ったものが描けないのではないか。
そう思ったので、先日、千葉県のCAK(12月12日に閉鎖、埼玉に移転予定)
に取材に伺いました。

TSUBASAのスタッフ、Sさんがわざわざ埼玉からご同行くださいました。
東京駅から高速バスに乗り、一時間余り。海辺の静かな街にCAKはあります。
バス停から心臓やぶりの坂(急斜面)を登りつめ、
民家から離れた山の中にありました。
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建物の玄関にはこんなかわいいポストが。
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鳥たちに会いに施設の中へ。
入ってすぐに白色オウムがたくさんいて圧倒されました。
大きなかごがいくつも置かれていて、その中にはいっているものもいましたが
多くは網で囲った広い施設のなかで放し飼いになっています。
これはコバタンのサスケちゃん。ジャッキーとはまた全然違う印象。
両足で指につかまっているのが可笑しい。
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私とSさんに興味しんしんで、早速威嚇を始める者、
芸を始める者。
なかでも一番芸達者だったのは、アオメキバタンの「シロ」ちゃん。
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かごのなかを、顔だけ上に向けて歌いながら、キビキビと行ったり来たり。
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お得意の「バンザ~イ」。テレビにも何回も出演している人気鳥だそうです。

ところで、この白バタン系の多い部屋を見て気になったのが
タイハクオウムが目立って多いということ。

Sさんによれば、タイハクオウムのオスは
雛のうちは人懐っこいのだけど、大人になると突然攻撃的になって
飼えなくなることが特に多い種類なのだということです。
アメリカのこういう施設でも、目立って多いらしい。

鳥種としてそういう傾向のある鳥ならば、業者も安易に誰にでも売らず
国も免許制にして、正しい認識、知識をもたせたうえで
飼うのを認めるのがいいのではないかと思いました。

さて、となりの部屋に入ると、中央部分の天井に止まり木があって
オカメインコがすずなりになってとまっているという
ウンコ危険地帯があります。(笑)

ここにはオカメのほかに
キエリボウシ、ズグロシロハラ、ヨウムなどが自由に遊んでいました。

入ってしばらくすると、何者かが
「おーほほほほほ」と笑いながら近寄ってきて・・・
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ガツッ!と私の左足に噛みつきました!
靴下の上からでしたが、あとで見ると流血していました。
この子はキエリボウシインコのアイちゃん。
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まだ奥のほうにセキセイたちの部屋があり、
ひどい毛引きから立ち直った名物鳥の
オオバタンのトキちゃんや奥さん?のトキポンの個室がありましたが、
トキちゃんは奥でくつろいでいて会えませんでした。

私がトキポンの写真を撮ったりしながら移動するたびに、
アイちゃんがヒタヒタヒタとついてまわります。
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落ち着かないのでもとの部屋に戻り、シロちゃんをスケッチしたりしているあいだも
ずっとアイちゃんはとなりの部屋の柱のかげから私を見つめています。
家政婦さんですか?(笑)

噛まれてビックリしましたが、同時にこの状況を
「おいしい・・・」と思ってしまった私は、多少Mな傾向があるのかも。
噛まれたのにアイちゃんを好きになるなんて。(笑)

しばらくしてまたアイちゃんのいる部屋に戻って取材をしていたときのこと。
ウンコ危険地帯にいたオカメインコのうち一羽が、バサバサと私の肩にとまりました。
続いてもう一羽。
Sさんがとても驚きました。
オカメたちが人に自分からとまりにいったのを見たのは初めてだそうです。
たまたまかな?とは思うんですが。
なにか、鳥さんから描いていいよとサインをいただいたような
そんな勝手な妄想が。
(足元ではまだアイちゃんがワッハッハ言いながらつけ狙ってましたが。)

ほかにもたくさんの鳥さんがいて、スケッチしましたが、
やはり一日見ただけじゃ描ききれないですね。

鳥さんたちにはそれぞれにここへ来たいきさつがあり、
そのひとつひとつが、きっと私たちに鳥を飼うということの
素晴らしさと難しさを知らせてくれるものだと思うのです。

近所に住んでたら良かったんですけど・・
とりあえずは今回の取材をもとに描きますが、
また埼玉にこの施設が移転したあと、あらためて取材に伺わなければ。

ご期待にそえるかわかりませんが、楽しい絵が描けたらいいなと思います。
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by kozakurapon | 2010-12-07 14:36 | わたくしごと | Trackback | Comments(8)
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Commented by ぴーちゅ at 2010-12-07 15:24 x
地方在住の私もいつかはこの施設に行ってみたいと思うひとりです。
そんな私にはこのこまつか苗さんのレポートはとてもうれしかった!!
キエリボウシは危惧種だったっけかなかなか新規ではお迎えが困難と聞いたことあります。
ボウシインコの男の子もお年頃になるとかなり難しい性格になる子が多いと聞きます。
白色系もそうなんですね。
それにしてもアイちゃんは笑いながら駆け寄ってくるんですか!?
なんて可愛いんでしょう・・・(こまつか苗さんと同類な私)
素敵な作品が出来上がります事、楽しみにしております。
Commented by はなたろ~ at 2010-12-07 15:34 x
もう、笑いが止まらないんですけど( ´艸`)
会社で笑いをこらえるのに必死でした←仕事しろ

私も一度は行ってみたいと思っています。
長生きする子を飼っている以上、死後の事も考えてはいるのですが・・。
ああいった施設を応援していかなくてはですね!
こまつか苗さんのイラストが他でも見られるようになるのは
とっても嬉しいことですね(*^_^*)
Commented by kozakurapon at 2010-12-07 18:18
ぴーちゅさん、私の住むところからもかなり遠いので
今回のご依頼がなければ、行くことはなかったかもしれません。
ただ今度埼玉に移転したら、場所はここより狭いけど
もうすこしアクセスはよくなるとのことですよ。
アイちゃんは笑いながら攻撃するというユニークさ、
噛まれたことも手伝って忘れられない子になりましたが、
家にいたら落ち着かないでしょうね。
今でもぽんぽんにはずっと横目で監視されてますけど。(笑)
いまいちパソコンで絵を描くのが苦手なんですが
がんばって楽しい絵にしたいと思います。
Commented by kozakurapon at 2010-12-07 18:29
はなたろ~さん、私のブログは会社で見ないことをおすすめします。(笑)
埼玉のほうがアクセスいいらしいので、ぜひ。

ネット個展のためにペンタブでイラストを描きはじめたら
意外と反響が大きくて驚いています。
器に絵を描くのが仕事と思って、
イラストの依頼があってもお断りしてたんですが
自分で自分のやることを決めつけず
他人に新しい自分の可能性を見つけてもらうのも
いいのかな?と思い、お話をお受けしました。
楽しんでいただけたら嬉しいです。

Commented by Potter-Y at 2010-12-07 21:38
たまたま最近読んだ本に、
海外の猫のこうした活動について書かれてたんですが、
国内の鳥の施設はここだけなんですね。
埼玉にいらっしゃるときはまたご連絡くださいませ~。
Commented by kozakurapon at 2010-12-07 22:29
Potter-Yさん、猫は犬や大型鳥類よりは
危険度は低そうには思いますが、
よく生まれる分捨てられるコも多そうだから、
こういうシェルターは、きっとあるんでしょうね。

そっか、埼玉でしたね!
虫よけをいっぱい塗って、今度はキャンベルの森で待ち合わせしましょか。(笑)
近日中に上野公園ハシビロさんレポートも書きますよ。
Commented by あきら at 2010-12-09 22:17 x
オカメちゃんたちはきっと鳥好きのオーラを感じたのですよ。付け狙うアイちゃん、可愛いですねぇ。「噛まれたのにおいしい・・・」お気持ち解ります(笑)実はワタシも動物園や花鳥園で鳥やペンギンに噛まれると嬉しいと感じてしまいます(^^; いや決してMではないですよ。
Commented by kozakurapon at 2010-12-11 00:40
あきらさん、この旅はあとで上野の動物園にも行きましたが
そこでもペリカンの美しい恍惚のディスプレイ?も見れましたし
ハシビロコウは目の前に飛んで来てくれましたし
よく動いてくれました。
アンデスイワドリも、それまで遠くにいたのに
近くまで飛んで来てくれました。
鳥にいろいろサービスしてもらった楽しい旅行でしたよ。