近所の素敵なギャラリー、NOMAで開催されていた
NOMAチャリティーうちわ展「風をおこそう」
大好評のうちに終了しました。
私のうちわは、杉でできたうちわということで
考え過ぎて、日本画の画材と墨汁を使って描いたところ
なんと大雨による湿気で絵が流れるという悲劇が。
なんとか修復して元通りとなりましたが、難しいものですね。
画材の選択は誤ったものの、2枚のうちわが
また新しい方とのご縁を運んでくれました。
こういうイベントへの参加もいいものですね。
最終日の10日日曜日、うちわ展開催後の会場で
NOMAOTOチャリティーライブ
が開催されました。
会場に設置された青い募金箱。ライブは投げ銭制で
東日本大震災の被災者支援のため寄付されます。
この日は16時からの開催だったのですが
時間を間違えてまして、ダンナと一緒に会場に着いたら
前半2組・・●aramondrum(アラモンドラム)
●三原徹司さんによる朗読
が終了していました。
すごく気になってた演目だったんですよね~!残念!
荒物(バケツや金ダライなど)を使って演奏するというaramondrum。
イラストレーターwassaさんと、チアブ家具さんのユニットだということです。
どんな曲だったのだろう・・・。
三原徹司さんはプロナレーター。
京阪電車の駅案内ナレーションをされているので
鉄の方(笑)や、沿線の方にはおなじみなのかもしれません。
今回は、村上春樹のカタルーニャ国際賞受賞スピーチを
朗読されたということです。
我々日本人は核に対する「ノー」を叫び続けるべきだった。それが僕の意見です。
「効率」や「便宜」という名前を持つ災厄の犬たちに追いつかせてはなりません。
我々は力強い足取りで前に進んでいく「非現実的な夢想家」でなくてはならない。
(抜粋)
村上春樹の小説は何度か手に取りましたが
正直、あんまり好きな文体ではありませんでした。
あまりマスコミの前に姿を見せないことでも知られていますが
数年前のエルサレム賞の受賞スピーチを聞いて
とても素晴らしいスピーチだったので印象に残っていました。
高くて固い壁があり
それにぶつかって壊れる卵があるとしたら
私は常に卵側に立つ。
(抜粋)
今回のカタルーニャ賞、このエルサレム賞
どちらも大変デリケートで難しい問題がテーマで、賛否両論ありましたが
ことばにかかわる仕事をする人にふさわしい
勇気と強い意志の感じられるスピーチだったと思います。
三原さんのナレーションに間に合わなくて残念でした。
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私たちが聴いたのは、NOMAMISEの出展者でもある、
ひつじい舎の裏ひつじさんのステージから。
ダンナの大好きなAORの名曲を熱演されて
とても渋くて素敵だったので、ダンナ大喜び。
そして和泉仁さんの自作楽器「コリンキ」による演奏。
和泉さんの曲はうちわ展の会場でもBGMとしてずっと流れていました。
和泉さんは自らの音楽を「渓流音楽」とおっしゃっていますが
まさに渓流の音のように、聴いているだけで涼しい気分になる。
うちわがたくさん揺れるNOMAにぴったりの音楽でした。
そして河野ひろムさん。関西を中心にライブや楽曲提供など
精力的に活動されている、プロのシンガーソングライターさんです。
ピンボケで申し訳ないですが、
元気箱という震災チャリティー活動を独自にされています。
詳しくは河野さんの
HPをご覧ください。
NOMAのオーナーで映像作家の能勢ノブユキさんが
このうちわ展の映像作品を作られていましたが
そこに書かれた能勢さんのことばに、河野さんが歌をつけて演奏されました。
サビの「か~ぜをおこそう~♪」のとこだけなら歌えます。(爆)
河野さんの歌はなんか頭にひっかかるというのか
家でお茶碗洗いながら「すみよしさん♪」とかつい口ずさんでしまいます。(笑)
(住吉大社の応援ソング?だそうです。↑)
猛暑も少しおさまって、心地よい風の吹きはじめた夕暮れ時、
会場の外にはこんなお客様も。
ええ音楽聞こえるのかな?
トリは能勢ノブユキさん。
最後には和泉さんや河野さんたちが舞台にあがって豪華なセッション。
どうして何の打ち合わせもなく、即興でちゃんと演奏できるのか
プロってすごい・・・と思いました。
今回のイベント報告は
NOMAホームページにて。
まだまだ被災者の方たちのたいへんな状況は続いているわけで
NOMAでは継続的にこのようなイベントをしたいと考えておられるみたいです。
また機会があれば参加させていただきたいと思っています。