あのマンガ肉がほんとにうまく作れるのか、
実験してみないことには、みなさんにおすすめすることはできません。
近所のスーパーで買える食材で
かつ見た目手が込んでそうで案外簡単、それがとても大切な条件。
一番安く、簡単なレシピとして、こんなのはいかがでしょうか。
みなさんの冷蔵庫のなかの、ソーセージにつける粒マスタード。
封を切って一回使ったものの、ついそのあと使い忘れていませんか。
皮のついた鳥の一枚肉を用意します。
にんじんの皮、セロリの葉っぱ、タマネギのきれはしなどを用意。
皮の反対側の肉に包丁ですこしななめに切れめをいれて、骨に巻きやすくします。
皮をはがさず、皮と肉の間に余った粒マスタードをたっぷり塗り込みます。
(全然辛くないので、なんなら残り全部のマスタードを塗っても大丈夫です。)
わたしはここに、葉脈を除いてちぎったローリエも混ぜ込みます。
うっかり高級スーパーで買いこんだものの、結局ほとんど使ってない
ナツメグやらローズマリーのたぐいも
皮の下に適宜投入いたしましょう。
全体に軽く塩コショウします。
そして骨に皮を外側にしてかぶせるように巻きつけ、つまようじなどで留めます。
けっこうちまちまやりにくいので、私は竹ぐしを刺しました。
皮の上にサラダオイルを軽く塗り、
オーブンペーパーを敷いて、くず野菜をのせ、その上に肉を置きます。
(くず野菜は余分な脂を吸い取り、香りをつける役割なので食べなくてもいいのです。)
私のオーブンでは余熱なしで220度で40分。
でもちょっとだけ焼きすぎだったかな。
表面がいい色になってきたら串をさしてみて、透き通った肉汁が出たら完成。
火をとめてから10分ほどそのまま庫内で蒸らすといいでしょう。
原始の森と大地をイメージして?
にんじんのグラッセと、ゆでたブロッコリーを豪快に盛り付けました。
肉が小さかったのでこんな感じですが、大きめの肉で
迫力たっぷりに作ってみてください。
マスタードではなく、
普通に塩コショウをもみこんだりして焼いても、十分美味しく仕上がると思います。
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もひとつ。
ヘルシーに、おからハンバーグマンガ肉です。
とり肉ミンチとおから1対1くらい(適当)、
干ししいたけかひじきを戻したものとにんじんを細かく切る。
たまごの黄身、塩コショウ、酒、ショウガのみじん切りを加え、
手でよく練り、骨に丸くつける。
オーブンの機種によりますが、250度で25分くらい焼きます。
めんつゆを少々鍋にいれて火にかけ、水溶き片栗粉をいれてとろみのあるソースをつくります。
マンガ肉を皿に盛り付け、上からめんつゆソースをかけてできあがり。
まあ、いうなれば巨大なつくねか五平もちのような感じなので
マンガ肉としての迫力には欠け、男性にはウケが悪そうですが
あっさり美味しくいただけますよ。
もしマンガ骨をお求めになった方で、新しいレシピを開発されたなら
ぜひ教えてくださいね。
マンガ肉レシピブック作ったりして。(笑)
骨自体が土鍋のような保温性があるようで、
案外、中心部が生焼けということがないのが驚きでした。
マンガ骨は、今度のNOMAMISEのあとで個展に出しますし
8月のネットで夏まつりでも出そうかなと思っています。
ご自分で体験陶芸などで作られてもいいと思いますよ。
耐熱土にする必要はありません。
先生にも言われると思いますが、
絶対に粘土のなかに空気が入らないようにだけ気をつけて作ってください。
(窯の中で爆発する危険があります。)