北海道に行きたかった理由のひとつに
自分の好きな作家さんの作品を見に行きたいというものがありました。
ひとりは漫画家の「おおば比呂司」さん。
私が学生の時に亡くなった方ですが
挿絵や商品パッケージで、誰もが見たことあると思います。
一番有名なのが「ほていのやきとり」缶。
ほかに南部せんべい、熊五郎ラーメン、わかさいも・・・
わたしはとくにクマの絵が好きなんですが
コンテでさっと描いた、独特のゆがみのある線が
なんとも温かくかわいらしいのです。
原画は写真に撮れませんので、買ってきたグッズです。↓
亡くなったあと、東京のご自宅に資料館ができたのは知っていました。
いつか行こうと思っていたら
今は故郷の札幌大通り公園の中にある「札幌市資料館」のなかに
「おおば比呂司記念室」として移転されていました。
これはおおばさんのアトリエを再現したもの。
一時移住するほどオランダを愛したおおばさん、絶筆はオランダの風車の絵でした。
(了解を得て撮影しました)
個人の記念館は遺族の維持管理がたいへんで、閉鎖されることも多いのですが
こうしておおばさんの絵を愛するボランティアによって守られていて
本当によかったと思います。
月曜は休館日のため、2日目の朝しか行けなかったので
ささっと見て、すぐMic Mac.の会場に行こうと思っていたのですが
原画が思った以上に見応えがありまして、うっかり長居してしまい
お会いできなかったお客様、本当にすみませんでした。
パッケージなどで見ても可愛いし味がある絵なのですが
原画を見て、やはりほんとうに絵のうまい人なのだと再認識しました。
ピンク色の朝焼けに染まる北方領土を描いた絵と、
オランダの軍施設?「ランズエンド」というコンテ画が特に印象に残りました。
また札幌に行く機会があったら立ち寄りたいと思います。
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そしてもうひとり、世代はまるっきり違いますが、
一目見たときからこれはただものではない!と思ったイラストレーターとフェルト人形作家。
うさぎまつり のmiwaさんとkoujiさんの作品です。ホームページ→
ミワハク
前回サッポロファクトリーを訪れたとき、彼らの作品と出会いました。
↓写真は、クリスマスの飾りつけがされているサッポロファクトリーのアトリウム。
映画館やレストラン、ショップがたくさん入った複合施設です。
うさぎまつりさんの作品はレンガ館のクラフトアートコーナーで常設展示販売されています。
koujiさん作の、燃え上がるような冠羽が印象的なフェルトのオカメインコ人形。
今回、わたしの作品を見に来てくださるということを聞き、
特別注文させていただいたのがこの作品です。
miwaさんのご希望により、マンガ骨と物々交換しました。
もはやオカメインコの域を超える迫力の冠羽。
ポストカードなどのイラストはmiwaさんの作品。
ゆるくて可愛い絵を描く人はたくさんいますが
なんでしょう、この率直な、なんともいえない柔らかい魅力。
わたしが一番好きなのに、そして注目度はすごいのに
実際に買う人がいなかった「鳥臭力」のボード。
miwaさんがお迎えしてくれました。
お家でどんなディスプレイをされるのでしょうか。(笑)
世代もずっと若いのに何かすごく感性が近い気がして嬉しいです。
これからも作品を拝見するのを楽しみにしていきたいと思います。