第3話
寄せあつめの愛羽亜怒(らぶばあど)学園セブンスラグビー部。
結成直後に申し込まれた練習試合にむけて、特訓することになりました。
スローイン(ボール投げ入れ)からのラインアウト(1列に並んで敵味方でボール争奪)の練習だ。
「ママ、早く投げて!」
「おっ、息のあったプレーだ。うまいぞ茶々!」
「あっ、気合い入りすぎてボールに穴あいちゃった。」
「おう気にするな、大丈夫だ。持ちやすくなったぞ。」
「・・・いろいろ大丈夫じゃないんだけど。」
ボケの逸材が多すぎてつっこみきれないおぴ~が細くなるなか
あっというまに決戦の日がやってきました。
「うわぁ、強そうだな。」
「前列3人はアデリー3人衆と言われている有名選手たち。
後列4人はコウテイ四天王と言われているぞ。長身を生かしたラインアウトや、
強力なフリッパーによるハンドオフにふっとばされないように気を付けろ。」
「みんな並びなさい。試合がはじまるぞ。」
前半7分。先攻は愛羽亜怒学園。
ピーッ、「キックオフ!」
ラブバード側のキックをペンギンがくちばしでキャッチ。
そのまま腹すべりで前進!
「ええっ、あれどうやってタックルするんだ?」
「低すぎる!つるつるして捕まえられない!」
ラブバードたちがどうしていいかあたふたしているうちに、
そのままトライ。
ピーッ「ノーホイッスルトライだ!」
トライは5点。そのままキック成功、2点を加える。
開始2分で片吟学園7点先取。
「腹すべりでトライするのって、ルール違反ではないみたいだけど。」
どうやって止めたらいいのかわからず茫然とするラブバードたち。
がんばれラブバード!
つづく