ペンギン・インコ陶つうしん

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職人を支える職人

今日、昨日注文した陶材料が届きました。

京都で陶芸の仕事してる人はみんな知ってる店で、
陶専門の筆も置いてあります。
京都で陶器用の筆つくってる店は1軒で、陶だけの筆屋ではないのですが、ほぼ全部の京都のやきもの屋は、ここのを使っていると言ってよいでしょう。

筆屋さんは数年前に制作を担当していた奥さんを病気でなくされて、営業や配達中心だっただんなさんが一人で制作と営業をやっているそうです。
後継者はありません。
最近は入退院をくりかえし、いつも人気の品は品切れ状態。私の欲しかった筆もありませんでした。
ほかの筆屋のをみんな試しはじめていますが、稲本さんの筆ほど安くて使いやすいものはみつからないようで。

他にも伝統的な材料で入手できなくなったものは多いです。

昔なら安くてどこでもあったものを、需要の減少、後継者不足でつくる人がない。

茶道具の桐箱を入れるダンボール箱つくる職人もいないみたいですね。
前の職場では80代のおじいさん職人ひとりが頼みの綱でした。
そりゃすごい神技です。
茶道具の桐箱は、できた製品にあわせて全部寸法が違うので、
それにあわせて、それこそきつくもなくゆるくもなく、きっちりの寸法でダンボール外箱をつくるのです。たかがダンボール、されどダンボール。

でももちろん後継者なし。
食べていけないから。
地味すぎるけどなくてはならない手仕事はお金にならず、人間国宝にもなれない。

ほかの窯業地でも同じなんだろうな。
ただ京都の場合、使い慣れてきたものへの信仰みたいなものがある気がします。
d0123492_142516.jpg
もっとこだわらず、いろんな現代の素材や他の土地のやりかたをとりいれてもいいんじゃないかとは思います。
写真左から、稲本文華堂製のサバキ、金筆、茶軸、巻き軸。どうだ、三ちゃん、chica、懐かしいだろ~!
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by kozakurapon | 2007-12-04 14:08 | 製作情報 | Trackback | Comments(6)
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Commented by yamachic at 2007-12-05 23:03
ううううう!!!!懐かしくもあり、そして・・・何となく辛いような・・・何だこの変な気持は。chica
Commented by kozakurapon at 2007-12-06 22:37
たしかに・・・私も久しぶりに昔のノートや道具なんかを見て、なんとなく懐かしいような、辛いような気持ちになりました。
けっこう根性いった仕事だったからね。
Commented by at 2007-12-07 15:10 x
懐かしいです!
関連して学校時代について・・・思い出すと辛いです・・・笑^^;。
文房具萌え人としては、筆類が傍にあると幸せです。
頼む!継承手仕事日本!
Commented by megumi at 2015-04-25 15:51 x
稲本文華堂に昔から面相筆を卸して来ました中津筆工房の家内です。写真の金筆は、間違いなく我が工房の金泥書 です。
この所廃業されまして、今、引き継ぎの最中ですが、入院されている次第です。
数年前より、京都大原で、自宅兼工房店舗を構えていますので、宜しくお願いします。 
Commented by kozakurapon at 2015-04-25 20:43
はじめまして。こんな出会いもあるんだと驚きました。金描きの筆は中津さんの筆だったのですね。たいへん使いやすく、金以外にも使っています。
筆は今も探しています。とくに写真の右2本(茶軸と巻軸)は含みのよさが絶妙なので下絵の骨描きにとても便利なのです。これらは作っておられませんか?
少し遠いですが、一度工房のほうにもお邪魔してみたいです。コメントくださってありがとうございました。友人達にも知らせます。
Commented by megumi at 2015-04-27 10:27 x
ありがとうございます。
茶軸と巻軸ともに稲本文華堂さんの作られてきた筆ですが、継承できるようにと考えているところです。
 どうぞ、大原の中津筆工房まで遠いですが、景色の良い所ですので、観光がてらお出かけくださいますように。