私は一応陶絵付けのプロでしたが、仕事柄電動ろくろには縁がありませんでした。
京都にいたころは、コストかけて自分でしなくてもまわりにできる人がいて頼めたし。
私は絵付けだけして、
その人の窯で一緒に焼いてもらえたのです。
ただ、ひっこしたせいで、それができなくなりました。
しかも自分の窯は「還元」という焼き方ができません。
私は食器は還元でしか焼けない磁器か半磁器が好きなのです。
どうしても食器を作りたくなってきましたので、
近くの陶芸教室にろくろを習いに行くことになりました。
ここ「すみ工房」は珍しく、磁器も焼かせてもらえるのです。
主宰の角先生が磁器を作られる方なので、ほとんど窯は還元。
私はどこか固定観念にしばられて、仕事時代の絵の具しか使えませんが、
先生は大変研究熱心な方なので、外国のものから、九州の絵の具まで、いろいろ揃えておられて、しかも絵付けは無料。夢のようだ。
ここを最大限に使わせていただいたら、私はすごく成長できそうです。
ろくろは予想以上にへたくそ。一日かかって湯のみ2個しかひけず。
私はまったくの初心者とは違い、絵付け仕事のおかげでろくろの中心に据える、ということができるのだから、ほんとはもっとできてあたりまえ。
がんばらなくては。
ところで、先生は昔航空管制官をしておられたので、
指導が論理的。
「2時の方向に手を置いて」「8時40分の方向」という表現をされるのが、面白かったです。
写真は今日東急ハンズで買ってきた土。
少し黄色っぽい色合いに焼きあがる粘土でつくりたいものがあって。
ハンズは割高ですが、すこしだけ試したいときにはほんとに便利。
何ができるかお楽しみ!