いつのまにか、七夕の季節ですね。
梅雨の晴れ間の休日、ダンナの古い天体望遠鏡を整備してもらうために
友人のガラス作家・大下邦弘さんの信楽の工房にお邪魔しました。
なぜ納戸の隅に眠っていた天体望遠鏡を出してくることになったか。
書類を整理しているときに、こんな説明書をみつけて
誰か興味ないかなと、なんとなくフェイスブックにあげてみたのがきっかけです。
これを見た大下さんが、ご自分でもいくつも天体望遠鏡をお持ちで
星空をよく鑑賞されているということで、点検整備を申し出てくださいました。
丁寧に解体、磨いたり油をさしたりして整備してくださったうえに
ささっと豪華な食事を作ってくれました。感激です。
すっかりよみがえった天体望遠鏡。
30年以上の時を超え、私たちに宇宙を見せてくれました。
その日は梅雨の晴れ間の宵の口で、曇りがちだったので
かろうじて見えた、火星と土星、木星を観察しました。
天体望遠鏡の星の見え方って、みなさんはどうイメージされますか。
よく写真にあるように、星の表面の模様まで見えると思ってませんか。
実際は、このダンナの望遠鏡より上位機種でもこんな感じです。
正直、最初に火星を見た時は、
「あ、この線香花火の種火みたいなのが火星・・」
と思ってしまったのですが、
土星のかわいいこと。
木星も、もっと天気がよければガリレオ衛星も見えたかもしれません。
宇宙をこんなかたちで、自分の肉眼で見ることができるって素敵です。
これからは、納戸のすみではなく、いつでも思いたった時に見れるように
リビングに置いておこうと思います。
大下さんちにお邪魔したのは、望遠鏡の整備のためだけではありません。
以前ダンナと私が個展で気に入った作品をお迎えするためでもありました。
この、手前にある緑の瓶です。
光の角度で、フタと本体の間の部分に、
まるで光の指輪のようなものができるのがとても美しいのです。
家に帰って、デッドスペースになっていた出窓をきれいにして、指定席を作りました。^^
ちなみに、大下邦弘さんは近年、宮澤賢治の世界をガラスで表現されていまして
この夏、7月23日から8月27日まで
岩手県一関市 「石と賢治のミュージアム」にて
「宮澤賢治生誕百二十周年記念作品展」に出展されます。
(私の友人のタナベサオリさんも参加します)
宮澤賢治の世界を表現した作品の写真を、いくつかお借りしました。
お近くの方はぜひお越しください。大下さんご本人も行かれるので
詳しくは「石と賢治のミュージアム」にお問い合わせください。
地上で雑事に追われている私たちですが
たまには夏の夜空を眺めて、宇宙に想いを馳せたいものですね。
遠い宇宙を垣間見せてくれる、天体望遠鏡をよみがえらせてくれた
大下さんに感謝です。
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