お待たせしました。突然始まるらくがきドラマ。
前回までの話はサイドバーのカテゴリ「らくがきドラマ」からご覧ください。
狭い部屋になげだされたおぴ~博士と助手ぽん。
二人の前には奇妙な木箱と、ふたりのコザクラ女官がいました。

「旅人よ、この先に進むには私たちの後ろにある大きな扉をあけなくてはいけません。」
よもぎ女官がいいました。
「鍵がこの3つの箱のどれかに入っています。
一度で当てなさい。
間違えると足元の地面が割れて
ふりだしの小桜島大根畑に戻されてしまいます。」
きなこ女官がいいました。
「ええっ、それは難しいな!」
「どれにしようか・・・」
「ちょっとお待ちなさい。」
後ろから突然声がして、3羽のボタンインコがあらわれました。

「私たちは「ボタンズ」。世界中の宝物を集めているの。
あなたたち邪魔だわ。おどきなさい。」
貫禄じゅうぶんのプテラねえさんがいいました。
「そうだ。ぼくらの邪魔をするな!オカンカーメンの黄金の秘宝を横取りする気だなっ!」
「しっ、余計なことを言うな。」
まだ少年のオルカをテトラ兄さんが落ち着いた声でたしなめました。
「なんだって?黄金の秘宝?」
「おぴ~博士、考古学やってる場合じゃないですよ。お宝ですよ、一攫千金ですよ!」
「何を言ってるんだぽん君はもう・・・。黄金の秘宝はともかく、
これだけの女官や門番がいることを考えると、
わたしはオカンカーメンが本当にここに
おるかもしれないと思い始めたよ。」
「ぴきょ!」

「うわっなんだなんだ??」
「・・もう、これオルカ!離れなさい。
この子は「オルカ」って呼ばれたらとりあえずとんでいく癖があるのよ。ごめんなさいね。」
「え~、旅人たち、箱を当てる気がないなら片付けるわよ。」
しびれをきらした女官たちが言いました。
「わたしたちが先に当てるわ!」
プテラが前に出て箱を眺めました。
「これがあやしいわ。ほんのすこしだけどふたが浮いてる。」
「これだよきっと」
「これにする!開けなさいな。」
きなこ女官が開けると・・・

「うんこ!?」
「えええええええええっ!!なんでえええええ???」

ボタンズの足元の地面が割れて、3羽はふりだしに戻っていきました。
「よもぎちゃん、なんでうんこがはいってんのよ!」
「なんにもなかったらつまんないから、こっちにもいれといたわ~」

「なに開けとんじゃ~!!」
きなこ女官がハリ扇(どこから出した!?)でよもぎ女官をしばきました。
「・・・しかたないわ。ばれちゃったから
旅人よ、この鍵で扉をあけなさい。」
ときなこ女官が残りの箱のふたを開けて鍵を取り出しました。
「えっ?これ・・・」

「こわれとるがな!」
「?・・・あっ、しまった!このあいだかじり木コーンと間違えて
ふたりしてかじっちゃったのね。」
「ああ~どうしましょう・・・じゃ、わたしたちが扉開けたげるわ。」
ふたりの女官は扉にかじりついて見る間に破壊。

扉は開きました。「どうぞお通りなさい。」

「え・・・?」
「鍵の意味は・・・?」
おぴ~博士とぽん助手は何にもしないまま
扉を開けて次の部屋へ。
次の部屋の中には、なにか緊張した空気がたちこめていました。
つづく!
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コザクラインコ よもぎちゃん、きなこちゃん
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実際のキャラとおはなしのキャラは違います。許してね~!(笑)