画家の池上夏生さんは、猫好きです。
5匹(だったか?隠れて出てこない子がいるのでわからん・・)の猫と暮らしていますが
そのなかの黒猫ごろちゃんが、以前困った病気にかかったのです。
ビリビリと電気ショックみたいに激しくしびれたような発作がとまらない。
夏生さんとご主人のまつもとさんはずいぶん心を痛めました。
病院に行っても原因も治療法もはっきりわからない。
レメディも試して、すこし効果はあったようですが、
抜本的な治療法にはなりえませんでした。
そんななか、ある病院で出会ったお医者さんに
不思議なお薬を処方されたのです。
酵素。
ごろちゃんの発作は、野生の肉食動物なら
自然に獲物である動物の肉から得ている成分の一部、
酵素が足りないことによるものという考え方でした。
これを与えたところ、少しずつごろちゃんの症状は良くなり
もうすこしで完全治癒というところで
病院に行ったらそのお医者さんは退職されていました。
ごろちゃん用に残りのお薬を病院に託して。
なんでも、この方はお医者さんというより研究者で
この薬は独自に開発したもので、彼以外には作れないものらしい。
一か所にとどまらず、各地の病院を渡り歩いて研究をしているそうな。
今はどこにいるのかわからない。
なんだかミステリアスなお話ではありますが
ともかくごろちゃんは救われ、今は元気に暮らしています。
そんな体験から生まれた、てのひらサイズの絵本。
今回のNOMAのふたり展会場にて手に入れましたが
あまりにも秀作ですのでご紹介します。

「BIRIGORO」
字のない、ペン画絵本。
わらばん紙に刷られ、ホッチキス綴じのシンプルなつくり。
ごろちゃんが電気ビリビリ病?にかかってから治るまで。
全ページ、説明なしでお見せします。
心で感じてください。