川西のギャラリー、
NOMAのオープニングイベント19日(土)まで開催中。

今日は
Hiroshi Matsumotoことまつもとさんをご紹介します。
まつもとさんは美大を出たわけではなく、
絵を本格的に始めたのは社会人になってからです。
なんでもジョン・レノンが死んだのを知って、
こうしてはいられない、絵を描かなければ!と思ったとか聞いたな。(ほんまに?)
私と夏生さんが彼と出会ったのはデッサンを学ぶ美術研究所でした。
なんとも魅力的な人です。
まったく人に媚びない。
でも飄々として親しみやすい雰囲気。
しっかりとした芯があり、とても頭のいい人だが
たとえ子供に対してでも
偉そうにふるまうことは決してありません。
(この文章を読んでむずかゆそう~な顔をされる姿が目にうかぶ・・・)
まつもとさんは写実的な作品も、かわいらしいキャラクター作品でさえも
ものすごい速さで描くことができる、
ほんとうに器用で絵の上手い画家さんなのですが
私は彼の抽象画がとても好きです。
彼の抽象画に出会うまでは、
私ははっきりいって抽象画が嫌いでした。
どこがいいのかまったくわからない。
名画と呼ばれるものも、
どのくらいの人がほんとにいいと思ってるんだろう?と思ってました。
でも偶然この絵を見せてもらったとき、
生まれて初めて抽象画を欲しいと思ったのです。

(うう~写真が悪い。)
この絵を見たとき、
月夜に石畳の道を散歩しながら
なにか心地いい、音楽が聞こえている
そんなイメージがうかびました。
(主人もジャズ?音楽を感じたと言ってました。)
彼はこの絵を描いたとき、難病にかかっていました。(今は奇跡的に治りました)
視力が侵され、ほとんど視界がない状態でしたが
ちょっとした眼球の角度をずらすと一部小さな窓のように見える部分があって
その部分だけで絵を描き続けていたそうです。
非常に疲れるので、休みながらこつこつと。
そんな話は絵を買ってからあとで聞いたことです。
絵はこころで感じるもの、
いい絵というのはなんの説明もいらないものだと思いました。
もう一枚、どうしても欲しくて買った絵。

この絵が、並んだ瓶を描いた静物画であることはあとで気が付きました。(爆)
題名はStill Lifeということも。
ちょうどこの絵を見る少し前に、
アメリカで航空機を使ったテロがありました。
今日と同じ一日が明日も来ると信じて生きている私たち。
この絵は私には、夕焼けでピンク色に染まった、ビル群に見えたのです。
ささやかだけどかけがえのない、平和な時間。
そんなことをなぜか強くイメージしました。
この2枚の絵はわたしの宝物です。
いつでも見られる場所に飾って、ときどき眺めているのです。
*****
今回の個展の作品はカメラを忘れたのでご紹介できませんが
素晴らしく美しい絵があって、
また欲しいという気持ちがムクムクと湧き上がってまいりました。
今回のギャラリーはほんとうに制約がないこともあって
てのひらほどのキャンバスに抽象画を山のように描いてぎっしり展示するという
ずっとやりたかったことができたと言っておられました。
夏生さんにしても、まつもとさんにしても
海外での評価のほうが高いみたい。
日本でもっともっと評価されてもいいのにと
ほんとに不思議に思います。
お時間があったらぜひギャラリーに足を運んでみてください。