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ペンギン・インコ陶つうしん

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らくがきドラマ「あのときの喧嘩・加筆改稿版2」

らくがきドラマの続きです。
最終の作品アップの日時はこのお話が全部終わってから発表しますね。(次の更新)

ところでおぴ~さんが新しいポストカードを準備しているらしいです。
おぴ~ちゃんやぽんぽんのものもあるようですよ。
19日くらいにはアップされると思いますのでチェックしてみてください。

こまつか苗Net de 夏まつり開催中

*****


「あなたに怒られたい男たちが集まるから、
あなたのお店、「怒られ割烹」って言われてるらしいわよ。うふふ・・」
「ほんっとに、バケツがいくらあっても足りんバイ!
ところであんた、かたぎの奥さんがこげな時間に
夜の街ばウロウロしたらいかんのんやないとね。」
「いいのよ。今日はあの人、出張なの。
たまにはピーチんとこで、何か美味しいもの食べたいなって思ってね。」
「そうなんね!ちょうどよかったバイ!新物のひまわりのタネが入ったんよ!」
「あらいいわね。いただくわ。」
「今、夏祭りの花火大会ば始まったところやき、この時間は開店休業バイ。
ゆっくりしていきんしゃい。」
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おじょうさん育ちで優しいぴく美と、男まさりなピーチ。
まったく接点のなさそうなふたりですが、
昔から不思議とウマがあいました。

「あのひと・・・似てない?」
「誰?」
「ギターを抱えてた流しのひと。庵くんにそっくりよ。」
「ああ・・・庵くん。」


ぴく美とピーチが学生の頃。
校内暴力が社会問題化していました。
不良たちが、教室の黒板をひどくかじったり
冠羽を全開にして叫び、集団で校庭を飛び回ったり。
先生たちも手のつけられない状態でした。

「庵(いおり)」は、暴翔族「豪州鳥臭連合」のヘッド。
冠羽はいつも全開。雄たけびは校舎を揺らすほど。
彼にはむかう者は、脂粉で真っ白に染まって倒れていきました。
むかうところ敵なし。

そんなある日、彼のうわさを聞きつけた
コウテイペンギンの中ビナで構成される
暴翔族「紅麗威死」(クレイシ)たちが
学校に殴り込みをかけてきました。
らくがきドラマ「あのときの喧嘩・加筆改稿版2」_d0123492_23134284.jpg

校内でふたつの暴翔族の抗争が勃発したのです。

「ピーチくん、この教室、3年B組だ。」
「はい、先生」

ちょうどその日、ピーチは転入してきたのでした。

教室は、集まった不良鳥類たちですし詰め状態。
ふたりのヘッドを囲んで、
緊張感と鳥臭さがみなぎっていました。
らくがきドラマ「あのときの喧嘩・加筆改稿版2」_d0123492_23165383.jpg

「おい、おまえら。飛べないくせに暴翔族とは笑わせるぜ!」
庵が怒鳴りました。

「おまえらこそ、水の中では飛べないだろう。
黄色い羽根チャラチャラ揺らしやがって!」
「ふん、中途半端なモヒカン頭しやがって。
今日こそお前ら全員粉々にして、ボレー粉にしてやるわ。」
「俺達のフリッパー攻撃で血染めになりたいか!」
「ばかやろ。お前らのフリッパー攻撃なんか漫才のツッコミ以下だ。
こっちこそ、俺らのダッシュ噛みで鼻の穴をひろげて呼吸しやすくしてやるぜ!」

キーンコーン カーンコーン
始業のベルが鳴りました。

「あぁ~みんな、席につきなさい。
これ、君たちはここの学校の者じゃないだろう。早く帰りなさい。」

(先生無視)「このやろう・・・」
(同じく先生無視)「やるかっ!」

「あんたたち、たいがいにしちょきーよ!」

今まで黙って様子を見ていたピーチが
大きい声でどなりつけました。
校舎が大きく揺れました。
「頭ば、冷やしんしゃい!」

ピーチは廊下にあった防火用水のバケツを取ると
庵と紅麗威死のヘッドにむかって
勢いよくバケツの水を浴びせました。
らくがきドラマ「あのときの喧嘩・加筆改稿版2」_d0123492_23204316.jpg


あたりはまさに、水を打ったような静けさに包まれました。

「静かになったバイ。先生たのんバイ。」

びしょぬれのまま、茫然と立ちつくす庵たちをおいて、
ピーチが言いました。

「ああ~え~と、みんな席につけ。
紹介が遅れたが、今日、九州の漁利漁利高校から
転入してきたピーチくんだ。」
「よろしく頼んバイ。」
「みんな仲良くするように。では席はぴく美の横に。」

いつのまにか紅麗威死たちは姿を消し、庵も教室から出ていっていました。

「みんな~さっきは喧嘩をしようとしていたようだがな~っ。
そんなことではいかんぞ。みんなひとりでは生きていけないんだ。」
冠羽を掻き上げながら、ヤシオウム先生は黒板に字を書きました。

「鳥、という字はお互いを支えあって・・・」

「はい、先生。」
「なんだねぴく美くん。」
「黒板の字、「島」になってます。」
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「全員、自習!」

先生は冠羽をあげさげしながら、教室を出て行ってしまいました。

「ちょっとひどかね~・・・グレたくなる気持ちもわからんでもないバイ。」
ピーチは思わず呟きました。
それを聞いたぴく美はふきだしました。
「ふふふ、ピーチさん、私、ぴく美っていうの。
あなたハッキリしてて面白いわ。これからよろしくね。」

つづく。
by kozakurapon | 2010-08-17 23:41 | らくがきドラマ | Trackback | Comments(10)
Commented by ぴーちゅ at 2010-08-18 09:56 x
ほんとこまつか苗さんのお話展開って面白い。
鳥飼いさんのつぼを心得てますね。
「ヒマワリが好き」
「ガブリは痛い」
「鳥臭」などなど(笑)
暴翔族「紅麗威死」がペンギンの中ビナで構成というのも私としてツボでした!
ぴくちゃんもピーチもかわいく女の子にしてもらって
うちの家族構成が男の子ばかりですので
この役柄設定はすごく新鮮でママとして嬉しい限りです。
Commented at 2010-08-18 12:15 x
ブログの持ち主だけに見える非公開コメントです。
Commented by kozakurapon at 2010-08-18 12:44
鍵コメPさん、そりゃ~私は鳥好きですからね。
インコらくがきも小学生のときからのキャリアがございます。(笑)
ぽんぽんを飼うまではしばらく忘れていたんですけどね。
ぴく&ピーチちゃん、2羽ともほんとは男の子ですが
なぜか女のほうが面白いように思って、
勝手に変えてしまいました。
らくがきドラマは自由すぎる世界です。(笑)

Commented by kozakurapon at 2010-08-18 12:48
鍵コメPさん、もっちろん、ぴく美ちゃんですとも!
では次はピーチ姐さんにします。
夏まつりの説明画面の下のほうに
携帯待ち受けプレゼントがあります。
もちろんぴく美ちゃんのもありますので
ぜひダウンロードして楽しんでください。

Commented by ちょびうさ at 2010-08-18 13:40 x
ふふふふ・・・ほんっとおもろい。普通に出版されたとしても
間違いなく飼います、いや買います(笑)

今回のはちょっと土佐弁が混じってるのかしら?
それとも九州北部は土佐弁に似てるのかな~。
「~~やき」とか「しちょき」っていうのは、私も普段使いますよー。

ぽんぽんのポスカ、入るのかしら?楽しみっ。
なんでしょうねえ・・・ぽんぽんの可愛さってコザクラという範疇を
越えてる気がしますよ。
Commented by ひめたま at 2010-08-18 20:36 x
いやほんと、素晴らしい才能ですよ!!! くーっ(泣)
いろんなもの沢山見て、触れて、引出しが多いからこそ描けるストーリーなのでしょうね。尊敬いたします。
Commented by Potter-Y at 2010-08-18 20:46
これだけ加筆が増えてくると、
うつわづくりの時間がなかったのもわかります。(笑)
「紅麗威死」の当て字もそれっぽくて見事ですね!
よく見たら突き出しのうつわもインコだし。
Commented by kozakurapon at 2010-08-18 22:16
ちょびうささん、土佐弁もまたいい感じでしょうね。
噛姫を土佐弁の姫にしても面白かったかも。

ぽんぽんのポストカード、ただいま入荷いたしました。
ちょっとクールなぽんぽん写真です。
よかったらまたショップ画面を覗いてみてね。
Commented by kozakurapon at 2010-08-18 22:20
ひめたまさん、たしかに小学生のときのは
とても人様にお見せできないワケのわからない内容でした。
今のも鳥好きの方以外には
よく理解できないかもしれないですけどね。
いいんです。私以外に描けないことだけは
間違いない世界ですから。
Commented by kozakurapon at 2010-08-18 22:28
Potter-Yさん、締め切りが近づくにつれ、
漫画家ってほんとに偉い!と思っていましたよ。

紅麗威死は、バス停の柱にあった小さい落書きを見て
思いつきました。
その落書きはもちろんクレイシではなかったですけどね。(爆)
うつわは自作のものを使いました。提供・こまつか苗(笑)