今日、とても素敵な展覧会に行ってきました。
カメラを忘れて行ったので、写真がないのですが・・・。
「朽ち美 kuchibi」展
2011.10.8(土)~13(木)
11:00~18:00
中村仁美・坂田充代・銭本眞理・
坂田真由美・国吉玲子
school (スタジオ スクール)
大阪府池田市城南3-6-16
072-752-5577
ギャラリーNOMAのイベント、NOMAMISEで
いつもご一緒している、
まえかけ作家の坂田真由美さんが参加されているグループ展です。
坂田さんのまえかけを初めて見たとき、
ああ、こういうまえかけが欲しかったんだよなと思いました。
普通に売っているエプロンは
肩ひもが身体にあわなくてずりおちやすい。
首にかけるタイプは肩が凝る。
サロンエプロンは、胸のあたりの汚れを防いでくれない。
割烹着は老けて見える。
坂田さんのまえかけは、市販のエプロンの持つこれらの欠点を
見事に克服し、丈夫で実用的でありながら
ファッショナブル。

あ・・すみません。
うちの専属モデル、さすがに身長が足りなさすぎて
まえかけの良さがちっとも伝わりませんね。

こういうことです。
このまえかけは、ふちどりに
ネパールのシルクのサリーを破いて撚ったものを使っています。
生地にはほどよい張りがあり、まえかけの上部を胸にあてて着ると胸当てとして
肩ひもがなくてもずりおちてきません。
また、その部分を折り返して上から紐を結ぶと、ギャルソンエプロン風に。
体格や好みにあわせて自由な着こなしができます。
今回のグループ展は、
「朽ちる」ということをテーマにしているため
展示されているエプロンは実用を意識したものではありません。
通りがかりの工事現場のおじさんが着ていた
ペンキがいい感じに飛んだ作業ズボンに惚れて
貰って来たものを使って作ったまえかけ。
坂田さんのお母さんが昔編んでくれたセーターを
洗濯して縮めてフェルト状にしたものを切り刻み
まえかけの側面いっぱいにフリンジのようにぬいつけたもの。
詳しくは坂田さんと、一緒に活動されている陶芸家
銭本真理さんのブログをご覧ください。⇒
馬耳西風
銭本真理さんの作品がまた、とっても良かったです。
スポンジや軍手をそのもののかたちが残るように焼いたものや
金属を焼きつけてその残像を残したもの。
ご本人もいらして、丁寧に作品の説明をしてくださいました。
とても控えめな大人の女性でしたが
制作過程を聞くにつれ、粘り強く自分の作りたいかたちを追求する姿勢、タフさに圧倒され
アホな子のような質問しかできない自分の勉強不足を実感しました。
ああ、なんて陶芸の道は奥深いのでしょう。
まだ自分がほんの入り口にしかいないことを、こういう機会にいつも感じます。
木曜までやっているということで、
阪急池田駅から歩いて10分くらいの場所なので
なんとかもう一回は見に行きたいものだと思っています。
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NOMAMISE作家でもうひとり、
廃材を使った家具を作っている木工作家・よしみ工房さんが
10月30日(日)~11月5日(土)
12時~18時まで
NOMAで個展を開催します。
よしみ工房・古材家具展「森の記憶」
よしみさんには、トリヤラネコヤラ展のときに作った
ハシビロパーツを渡してあります。

これを使ってなにか面白い家具を作ってみてはという
ムチャブリでございます。
「できるかこんなもん~!」と投げてもらってもよし
好きにしてもらっていいのですが
よしみさんはニヤッとほほえんで受け取ってくれたので
なにか作ってもらえるかもしれません。いやまったくわかりません。
どんな展覧会になるのかとっても楽しみにしています。