鼻笛は関東地方のほうに愛好者が多いようですが
今日は数少ない関西地方在住の鼻笛奏者、
平澤翔さんがいらっしゃいました。
珍しい鼻笛をお持ちと聞いていたので
ぜひ見せて欲しいとお願いし、持って来ていただきました。
これはフィリピンのほうの横笛タイプの鼻笛
ティッシュを片方の鼻の穴に詰めておられるのがわかりますか?
片方の鼻の穴から息をいれて演奏します。
とても繊細で優しい音色。
口は嘘をつき、口から出る息は不浄だけれど
鼻息は嘘をつかず、清浄なものとされていることから
死者の霊を弔ったり、恋人に聴かせたりするのに使う楽器だそうです。
これは平澤さんの手づくりのたてぶえ型鼻笛。
ハワイのほうのものらしいですが、実物が手に入らないので自分で調べて作ったそうです。
日本の尺八に似た渋い音色。抑揚や強弱がつき、
とても魅力的な音が響きます。
そしてこれも平澤さん手作りの、ひょうたんで作った鼻笛。
くぐもって少しコミカルな音が鳴ります。
ベトナム製の木製鼻笛も、いくつかお持ちで
手作りのため音の響きが異なり、
曲に合わせて使い分けるとのことです。
さて、今回20個出品した私の笛。
どれだけ音が出るか試していただきました。
10個、音が出ました!
やはり講習会のあとで作ったものはほぼ全部音が出ました。
しかもヒゲペンギンタイプと頬のこけたインコのは、
3オクターブまで出せ、音もオカリナのような味のある音!
高音の得意なもの、低音が響くもの、それぞれ音に特徴があって面白かったです。
でもやっぱり自分で吹いたら全然いい音が出ません。
陶器製のものは初心者向けではないようです。
平澤さんはルパンのテーマや情熱大陸のテーマなど
マイクがいらないくらいの大きな音量で、
リズミカルに吹くことができ、さすがのテクニックでした。
音が出ないと思っていたものが、
あんなに複雑な曲を吹きこなせるものだったと知って
とても嬉しかったです。
平澤さん、ありがとうございました!