Mic Mac.の作家のなかで
個展でもないのにわざわざ本州から駆け付けた人は私ぐらいなもんでしたが
北海道にはなぜかたくさんお友達やお客様、好きな作家さんがいるので
そういう方たちにお会いするのが大きな目的だったのです。
2008年頃だったか、偶然私のブログをみつけた陶工房pinoのたまちゃんが
陶房呑器ののんきさんに知らせてくれたのが
北海道に陶芸関係のつながりが増えたきっかけです。
類は友を呼ぶといいますが、ふたりとも鳥を昔飼ったことがある動物好きで
とても面倒見がよく楽しい人たちです。
お友達の陶芸家さんたちもみんな気さくで面白い人ばかり。
偶然ですがほぼ同じ会期に、
Mic Mac.の展覧会場から徒歩2分ほどのギャラリーで
彼女たちの展覧会もありました。
「片口普及推進委員会」
注ぎ口のついた器を「片口」といいますが
その器が好きな陶芸家があつまり、片口ばっかり自由な発想で作るという面白い展覧会です。
数年前に一度だけですが私も参加させていただきました。
今回一人旅だったので、せっかくの北海道だけど
みんなイベントで忙しいだろうし
ひとりでお店で美味しいもの食べてもなぁ・・と思っていたら
旅行が決まるやいなや、のんきさんから
「2日ともゴハンつきあうから」というメールが入り
たまちゃんがささっと海鮮料理の店を予約してくれて
北海道に着いたら、「2日めは人数増えて、生ラムジンギスカンだから。」
友達ってありがたい・・・・!!!
しかも直前にみんな大停電でたいへんだったのに。
初日の海鮮料理は陶芸つながりの友達yukai5さんと、yukai2さん、
カフェZICCAオーナーのmofuraさんが
体調崩したりお仕事忙しいなか、時間を作って集まってくれました。
ほんとうにありがとう!
海鮮料理の店は「らんまん」という名前です。
刺身もお寿司もとてもネタが新しくて美味しかったのですが
個人的に茶わん蒸しの美味しさが印象に残りました。
タマゴ料理って単純だけど奥深いですよね。
わたしは全然グルメではないですが
こういうお料理に、意外とお店の姿勢みたいなものが出る気がします。
その日は帰るときも雪が降りやまず、ホテルは近いところでしたが、
雪道・とくに凍りついた橋の上を歩く自信がありませんでした。
そうしたらのんきさんが、
ホテルまで橋を渡らずに地下から行けるルートがあると、わざわざ案内してくれました。
その地下街、オーロラタウンを歩いていく途中、ちょっとここ見てとのんきさん。
なんだと思いますか?
次の日の朝行ったときの写真をごらんください。
なんと!
こんなところにセキセイインコの見れるスポットがあったのでした。
さすがのんきさん。教えてくれてありがとう!!
2日目の宴会は、片口普及推進委員会のメンバーと
のんきさんの親友・華子さんが加わって、
生ラムジンギスカンのお店に行きました。
うつわ陶々斉の伊丹さんが、メンバーきっての食通ということで
えっ、こんなところがあるの!というマニアックな店を紹介してくれました。
あまりにも凄かったのと、お店がそんなに大きくないので
この店の常連さんのためにも安易にネットで宣伝してはならないと思い、
店名や場所はヒミツです。
お店の中央に炭の入ったるつぼのようなものがあり、
それを囲んだカウンターには備え付けの七輪があり
真ん中に立った店員さんが炭の様子をみながらひとりで切り盛りしています。
真ん中の赤く燃えているるつぼを見て、のんきさんが
「これ楽焼き焼くのにも使えそうだよね・・」と、陶芸家ならではの発言。(笑)
(楽焼というやきものは、火ばさみで茶碗をつまんで、ガラスみたいに窯のなかにつっこんで焼くのです)
この生ラム肉がまったく臭みがなくて美味しい!!
普通ジンギスカンは味付けがしてありますが
いいお肉は臭みがないので、その必要がないのですね。
約1,5人前と生ビール飲んで夏目漱石さん2枚。計算間違えたかと思いました。
食事がすむと、テレビ塔のまわりでライトアップやってるからと
みんなで連れて行ってくれました。
そこまで少し距離があって、雪道を歩いていったのですが
北海道民、足はやっ!!
どっから見ても不慣れなペンギン歩きの私を見て
のんきさんが腕を組んでくれ、
伊丹さんは私がコケても頭を打たないように、後ろを歩いてくれました。
信号が変わっても渡りきれない私に、車が待っててくれる始末。
みなさんありがとう。人の優しさが身に沁みました。(笑)
あまり私はライトアップってわざわざ見に行くほうではないのですが
ここは格別でしたね。
やはり雪のなかのライトアップは素晴らしい!
これはタンチョウヅルの舞い降りた雪原を表現したものかなと思います。
優しい心遣いと、美味しいものをたくさんいただいて
幸せな夜でした。
みんなありがとう!