毎日家にこもって、個展に向けてちまちま地味に作業をしておりますが
ひさしぶりに友人と映画鑑賞に行ってまいりました。
とてもいいという評判の、「レ・ミゼラブル」。
ほんとにいい映画でした。
わたしはシネコンに行ったらキャラメルポップコーンをつい買ってしまいます。
この日も友人と買って入ったのですが
ふたりとも映画に集中していて、ほとんど残してしまいました。
よほど体調悪いとかでもないかぎり、私が食べ物を残すことなどないのです。(笑)
3時間近い映画だったと思いますが
あっというまに感じました。
劇団四季のミュージカルあたりからか、
この物語は日本でも「レ・ミゼラブル」と呼ばれていますが
昭和のこども(わたし)の持ってた本のタイトルは「ああ無情」でした。
人が人をさばくことの難しさ、正義とは何かが、全体をつらぬくテーマだと思いますが
子供のころと、年齢を重ねてからとは
強い印象を受ける部分がまた違っており、その自分の変化を感じるのもまた面白かったです。
↓パンフレットが全部売り切れで、似てないですけど
ジャベールのつもり。(ラッセル・クロウ素敵・・)
物語の中で、虐げられた人々を救い平等な社会を築くため若者が革命を起こしますが
救う対象であるはずの市民は、実は様子見。
どちらが優勢か見極めてから、いいほうに乗るという魂胆。
革命は失敗し、劣勢と見た市民は救いを求める若者たちを見捨て、扉を閉ざす。
信じた愛や信念が裏切られていくさまは
まさに昔の日本語訳の「ああ無情」がぴったりなのですが
裏切られ、傷つきながらも、細く途切れることなく貫かれていく思いは
やがてすこしずつまわりを変えていく力になる。
・・などと感動しつつ、
若者たちの姿から連想して、
日本の学生運動って結局何を目的にして、何が達成されたのだろうとふと思ったり
フランス革命って、マリー・アントワネットが処刑されたあの革命のあともあったの?など
自分が全然わかってないことに気づいたりもしました。
映画ってやっぱりいいですね。また見に行きたいと思います。
映画館(京都)を出て、久しぶりに近くの同時代ギャラリーに寄りました。
京都身体障がい者福祉センター・京都市ふしみ学園の
「やっほう!!ギャラリー ふしみからアートのことば」
どの作品も素晴らしかったのですが
クレパスで丹念に描かれたこれら
嶋津仁さんの絵にくぎづけになりました。
(会場の方にポストカード画像紹介許可をいただいています)
会場にはこのポストカードのうち、パンダの絵が展示してありましたが
ポストカードの印刷では残念ながらわかりませんが
原画の目の表情がとくに素晴らしい。
ダンボールにクレパスでここまで深みのある表現をする
テクニックとセンス。
今週日曜までです。お近くの方はのぞいてみてください。