今年の個展でお披露目した
「オカンカーメン蚊取り器」。(写真はおぴ~@とうもとさんに撮影していただいたものです)

お買い上げいただいた方から、火が途中で消えてしまうとのお声を頂きました。
家でふだん、古いお皿のなかに直接蚊取り線香をいれて焚いていたのですが
消えてしまうなんていうことはなかったので、じか置きでも大丈夫だと思い込んでいたのです。
家で使っているお皿はカップ&ソーサーのお皿で、
かなりはっきりした突起があるため、たまたま消えにくかったらしい。
線香立てで浮かすか、スチールウールの耐熱シートを敷かないと火が消える、ということを知りました。
スチールウールを最初探しましたが、あまり適当なものを売っていないし、すぐ焦げがついて汚くなる。
線香立ては蚊取り線香の容器についてくるものは少し高さがあってオカン蚊取りには合わないし
そのまま使うのも安直な気がしました。
というわけで、金属製の蚊取り線香立てを自作することにしました。
NOMAMISEでご一緒しているアクセサリー作家さん
kkjkの柏木ジュンコさんにお願いして
工房にて金属加工を初めて体験してまいりました。
真鍮の板を金属用の糸のこぎりでゴリゴリと切り出します。

てっきり自動糸のこぎりかと思っていたのですが、手作業で切れるものなんですね。
この作業がなかなか時間がかかりました。
私の作業がモタモタして先が見えないので、円盤はほとんどジュンコさんが切り出してくださいました。
きりぬいたパーツです。
見えにくいですが、円盤部分にはインコの目として穴をあけ、インコの足として、Xの刻印をしてあります。
切り抜いたパーツのギザギザ部分をヤスリで削り、パーツと台をバーナーでロウづけします。
耐火レンガの上に台座をのせ、ピンセットで固定し、
フラックスをつなぎ目に塗ってロウをのせ、バーナーで焼き付けました。
作り始めから実に6時間かけて、5つの蚊取り線香立てが完成しました。
ジュンコさん、ほんとうにありがとうございました。
作業しようとする私の膝の上に乗ってきて、いきなり眠り込むという
無敵の可愛さでなごませてくれた、リリちゃん。

最初はカーテンのうしろに隠れて気配を消していたのに、
あとからスリスリと人懐っこく寄ってきてくれた、にゃにゃまるくん。
(ごめん、うまく撮れなかった・・)

新入りの子猫たち。ミケランジェロちゃんとモモちゃん。
猫たちにももてなしてもらって、とても有意義な一日でした。
このインコ型(のつもり)蚊取り線香立ては
すでにお買い上げいただいた方には近日中にお送りします。
オカン蚊取りは、あと3つ在庫があるので
8月10日からのネットイベント、「Net de 夏まつり」にて
この蚊取り線香立てを付属品としてつけて販売しますね。^^