東谷ズム2013終了しました。
雨天にもかかわらずたくさんの人出で賑わいました。
去年からのイベントですが、若く、センスあふれる運営スタッフたちの企画、行動力で
単なる地域おこしのイベントにとどまらない魅力的内容が注目を集めたのだと思います。
旧平賀邸を1日ジャックした、出張NOMAMISEも大好評。
私もあらためてNOMAにつどうアーティストたちの実力を感じました。
NOMA主宰の能勢ノブユキさんの映像作品。
ベッドルームのウィリアムモリスの壁紙をそのまま生かしています。
もうひとりの映像作家、濱雅則さん。
大阪城などの建物に立体的に映像を投影する最先端の映像技術が、トイレに!(笑)
湧水が流れるかと思えばレインボーに輝いたり・・。
溶鉱炉?トイレから火花が散って、床にまで流れたり。
鉱山で富を築いたこの館の主も、このトイレには驚いていることでしょう。
映像作家の能勢さんとともにNOMAを主宰されている
能勢マユミさんのニット作品。(写真がピンボケですみません・・・)
ニットは実用品として身近な素材、技法ですが、
そういう概念から離れた、想像力をかきたてる自由な空間が作り出されていました。
洗面所にはkkjk柏木キヨヒロさんの、NUU TUBE(ヌーチューブ)。
薄暗い洗面所で密談をしているかのようなチューブたち。
写真が酷すぎてちっとも伝えられていないのが残念すぎますが
やわらかいニットとゴムの質感、
そしていつも、空間構成のたくみさに圧倒されます。
わたしの古くからの友人、池上夏生さんの小品油絵。
ゆたかな想像の世界を版画、ケシゴム版画、鉛筆、ペン画などで表現してきた夏生さんですが
このところ、油彩でじっくりと身近な静物を描いているのです。
昔教わった年配の油絵の先生も、じっくりと石膏デッサンを描くことがあると言っておられましたが、
創造していくなかで、時々基本にたちかえり、自分の表現を見つめなおすのに
デッサンや静物画を、時間をかけて丁寧に描くことはとても有効なのだと思います。
つねに真摯に自分に向き合う彼女の制作姿勢は、いまも昔も変わりません。
私のペンギン作品の置いてある部屋は、特にこどもに大人気だったようです。
私が会場に到着するちょっと前に、
非常に熱心にペンギン作品を見てくださっていた方がおられたそうですが
お会いできなくて残念でした。
12月のNOMAMISEには新作を出品予定ですので、このブログをチェックしていただき、
ぜひNOMAのほうにもお越しくださいませ。
NOMAをめぐる人たちとの交流はとても刺激的。
みなさんに負けないよう、自分の世界を磨いていきたいと思います。