梅雨らしく蒸し暑い、雨の日の多いNOMAMISEでした。
決して便利な場所ではないのに、毎回必ず来てくださる方もおられて
本当にありがたいです。
それほどお客さんが来ない場所で、自分以外にたくさん作家が参加していると、
そのために作品を作ったりということをしなくてもいいかなと思いそうになります。
でも逆なんですよね。
そういう所に時間を作ってわざわざ来てくださる方は特に、絶対裏切れないお客様です。
全部新作でなくても、どこか「来てよかった」と思ってもらえる展示にしたいと思っています。
さて、自分のイメージどおりにNOMAにずらっと吊れて嬉しかった「オカン風鈴」。
短冊のオカン慣用句で一番人気があったのは、意外とこの言葉。
「動物はえらいな」
よく動物番組を見ている時、「動物はえらいな!」
と、感に堪えないようすで言うオカンはうちだけではなかったようです。
「うちはうち、よそはよそ」「むかしはほそかった」などはどこの家庭でも言われているようで
みなさん、それぞれのご家庭の「オカン語録」を披露しあって盛り上がってたのですが
関東から来られたお客様いわく、ご自分のお母様はそういうことはほとんど言わないそうです。
そういえばダンナの母も生粋の関西人ではないので、こういうこと言わないかも。
ちなみに関西ではお父さんも慣用句や自虐ギャグなど、なにか定番の言葉を持っているように思います。
今回の展示でご一緒した作家さんのお父さんが、
まぐろの解体ショーの時に必ず、「これが人間やったらえらいことやな」と言うそうで。(笑)
関西では、何かのことがらに対して、
何かひとこと自分の言葉で表現して、まわりの共感を呼んだり、
場を演出しようとする文化があるのかもしれません。
ちなみにうちの母独自の慣用句もあります。
探しものをする時、
「あれ、どこ行ったんやろ?不思議やな。」
「お母さん、そないに超常現象は起こらんで。自分がどっか置いたんやろ?」
と返すのが私の慣用句。
そんなオカンが、以前東京に行ったとき、
有名な江戸風鈴を買ってきてくれました。
江戸風鈴といえば、朝顔や金魚の涼しげな柄。
ワクワクしながら箱をあけると、
なんでやねん。(笑)
オカンのセンスって、不思議やな。