「おやこ展」無事終了いたしました。
ちょうど桜の季節だったこともあり
予想を超えるたくさんの方々にお越しいただきました。
父も私も感謝でいっぱいです。
会場入り口一番前には父の桜の絵を飾りました。↓
いつもの個展なら、会期途中で報告もできるのですが
今回は初日だけで精いっぱい。
今まで数えきれないくらい展覧会を経験していますが
いつもとは気を使うところも違って
今回が自分史上一番ハードな展示でした。(笑)
父と母は長丁場、慣れないことだらけで
もっと疲れたのではないかと少々心配ではありますが
気のおけない仲間たちや
なかなか会えない親戚や現役時代の仕事仲間
たくさんの人たちに自分の絵を褒めてもらえて
楽しく充実した1週間だったようです。
偶然通りがかった芸大の先生に褒めていただいたのはこの絵。
雲や山の奥行や立体感が、
定年後に描きはじめた人ではなかなか到達できない表現力だと褒められて
父は大喜びでした。
絵の上手い下手はともかく、全体にカラフルで明るい絵で
シニア大学のスケッチ旅行で描きためた風景画がほとんどなので
故郷の見慣れた風景があったり、行ったことのある風景をみつけたり
みなさんそれぞれに旅行気分を楽しんでいただけたようでした。
父の姉(私のおば)の絵本も、私たちの作品も負けそうな存在感。
亀甲型のお菓子の箱にインスピレーションを得て作った絵本たちは
特に人気がありました。
80代でこんな細かい作品をよく作ったなと思います。
折り紙絵本。裏面は古いおもちゃの絵。
ポップアップブック。
すこし大きな絵本には、おじの戦争体験もさりげなく描かれています。
↑電波兵器とは、B29爆撃機の計器を狂わせるために開発していた兵器だそうです。
風船爆弾とか、人間魚雷などに似た、ちょっと非現実的な兵器です。
自分の好きなこともできない青春時代を送ったおじ。
この本は、老境にはいったおじが水泳を始め、
プールで出会った外国人の友人のことを描いています。
おじは2年前に亡くなりましたが、
おばはこの絵本をおじの棺の前で読み聞かせて別れを告げました。
*****
父とおばの作品の印象があまりに強いので
自分の展示について書くのをつい忘れます。^^;
父の個展みたいなものだったので、高齢のお客様が多かったのですが
ペンギンを抱っこさせてほしいとおっしゃったり
カピバラをなでたり。
普通の陶芸じゃないということで、かなりみなさん面白がってくれました。
陶芸教室でこういうことをやりたいという方もいたので
しばらく京都近辺の陶芸教室で、ペンギン陶がはやるかも。(笑)
私も、90代でヒールを履き、背筋もピーンとした女性や
陶芸に夢中で、70代なのに窯を新しく買いたいという男性、
その他、若いはずの自分が負けそうなくらいパワフルなお年寄りに圧倒されました。
かわいいお客さんもたくさん来てくれて
とても楽しい時間を過ごしました。
新しくチャレンジしたカピバラものですが、やはりわたしのお客様は
ペンギンかインコがくっついていたほうがいいという方が多かったのです。
カピバラはしおきの、頭の上にコザクラをのせているものが一番人気で
みんな「コレをください」と指差すので可笑しくなりました。
このオカン風呂は、昔作ったものを買われたお客様が、初日に持って来てくださったものです。
あまりにもカピバラが合うので笑いました。
今回もまた遠くから、また忙しい時間をやりくりしてお越しいただいた方がたくさんいらして
本当に私は幸せだと感じました。
現在開催中の鳥展が20日に終わると、次はインドネシアのペンギン展、
夏まつり、ペンギンアート展・・・・
頑張らなくては。^^
あ、鳥展ですが、4月9日の午後(時間は未定)、手持ちで追加搬入します。
今回おやこ展で完売した、ペンギンふでおきやてのりハシビロも、
少しですが鳥展用にとっておいたものがありますので、持っていきますね。
長い記事になりました。
全部お読みいただき、ありがとうございました。