無事インドネシアから日本に戻ってまいりました。
海外には何度か行ったことがあるものの、初めての個人旅行で
かなり不安でしたが、
日本では送迎や留守番などダンナのサポート、
現地では南極星のスタッフさんたちや、
一緒に展示に参加した作家さんたちにたいへん細かい気遣いをいただいて
充実した日々を過ごし、元気に帰ってくることができました。
心より感謝いたします。
インドネシアといえば、日本ではバリ島の情報しかなくて
ジャカルタや他の島々のことは、地図すら売ってなくてまったくわかりません。
インドネシアはたくさんの島々からなる広い国で
島々や地域によってまったく文化も言語も異なるのです。
私たちは日本に居て、いろんな情報を自由に手に入れているように思っていますが
本当は世界のほんの一部の情報しか知らされていないのだと感じました。
実際に行ってみて感じたジャカルタという土地のこと、そこに住む人達
そして現地にいる日本人の方たちのことなど
私なりにご紹介できたらなと思います。
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スカルノ・ハッタ空港に到着して最初に感じたこと。
湿気があって暑い。
でも木陰はいつもそよ風が吹いていて
日本の梅雨時の逃げ場のない蒸し暑さとはまったく違います。
(日本にいたことのあるインドネシアの人が、日本はインドネシアより暑いと言ってました。)
空港の出口では、南極星のスタッフのたゆさんが、
お手製のプラカードを持って待っていてくれました。
同じくらいの時間にタイから着いた、イラストレーターの本多トモコさんも
2か所ある出口のもう一か所で待っていてくれたそうで、早速の心遣いに感謝。
ジャカルタは交通網が車の多さに追いついておらず、渋滞が世界一だそうです。
本多さんがいろいろ楽しい話を聞かせてくれたせいで、それほど渋滞も苦にならず
南極星のオフィスに到着。
都会の一等地の高層ビルにあり、入口では空港並みのセキュリティチェックを受けます。
南極星とは、ジャカルタ在留邦人向けのフリーペーパー。
といっても、日本でよくあるような、美容広告ばかりで内容のないものではありません。
たとえば最近では渋滞を逆手にとった現地のビジネスを特集したり
以前のオバマさんを思わせる人気の、仕立て屋さん出身大統領ジョコウィ氏についての特集など。
現地在住邦人が、現代インドネシア語講座やインドネシアの花々などのコラムを寄稿。
私は日本まで取り寄せて読んでいますが、そうするに値する内容だと思っています。
オフィスで荷物の整理や簡単な打ち合わせをしたあとで
黒川さんや池田さんと食事、泊まるホテルの部屋まで送っていただきました。
翌日は搬入日。
ギャラリーのあるクマン地区は、日本で言う青山や表参道みたいなところで
おしゃれな高級店や外資系の店が立ち並んでいます。
ただ、道が悪い。
歩道がほとんどなく、信号もないので、気合いで渡らなくてはなりません。
また、側溝のコンクリのふたが爆破されたかのように割れていて、
ふとももまですっぽりはまりそうな穴がたくさんあいています。
あぶなすぎて、とてもブラブラ散歩なんてできません。
インドネシアの在留邦人は
移動はタクシーか運転手つきの自家用車しかほぼ手段がないため
駐在の奥様たちは家にこもりっきりになってしまうことも多いようです。
ギャラリーはとても立派な建物で、ロビーや食堂には吹き抜けがあります。
アートスクールが併設されているので、
会場のあちこちに生徒さんたちの作品が飾られていて、いい雰囲気。
入ってすぐの左の壁には本多さんのペンギン画をパネル展示。
右側エントランスにも本多さんの作品を展示。
私は本多さんのこの絵がお気に入り。
廻廊吹き抜けにはバティック作家かしゅうゆみこさんと
インドラマユの熟練蝋描き職人アアットさんの共作の
カインパンジャン。(日本の着物でいう高級着物の反物みたいなもの)
2階のインテリアショップの一角を借りて、私の陶作品と
革作家の歩鳥堂さん、古布を使った作品を制作している13(ティガブラス)さんの作品を展示。
ただ、ティガブラスさんの息子さんのアリ君が作ったペンギンが存在感抜群で
負けたと思いました。(笑)
今日はここまでにしておきます。
まだまだいっぱい面白いことがありましたので、次の更新をお楽しみに。