展覧会3日目。
今日も早朝、「アザーン」に起こされる・・・。
「アザーン」とは、イスラム教の礼拝で、一日数回決まった時刻に行われるのですが
毎回、「さあさあみなさん、お祈りの時間ですよ~」というおしらせがあるのですね。
朝、日が昇るころにもお祈りがあるので、
毎朝4時半くらいにお祈りの時刻を知らせる
細川たかしの絶唱のような感じのオッサンの歌がけっこうな音量で響き渡って、
たたき起こされるというわけです。
まあ、慣れとは恐ろしいもので、最終日くらいには私も起きなくなりましたけどね。
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今日は3日目、午前10時から1時間、会場内の食堂にて
私のペンギンボタン画制作実演がある日です。
昨日マレーシアから来てくれた友人夫妻は、
とくにだんなさまのほうがオカンカーメンが好きだということでオーダーを受け、
無理やりオカンカーメンを画面に組み込んで、ペンギンボタン画を描きはじめました。
すると、なにかやってると気づいた子供たちがワラワラと集まってきて
ペンギンボタンを手に取って、自分も描きたいと言い出しました。
ボタンはたくさんあったし、色鉛筆などもあったので出して、自由に描かせました。
その場はにわかワークショップ状態に。(笑)
ちょうどハディプラナのアートスクールが終わったところの子供や、
日本人の子供が入り乱れて、みんなてんでに描きはじめる。
さすが子供のほうが面白い絵を描きますね。写真を撮るのを忘れてしまったのが残念。
それぞれ好みのボタンを縫い付けてあげ、
うらに名前と年齢を書かせて日付と場所を書き込みました。
この年齢にしか描けない絵がありますから。
友人が注文してくれたオカン画も完成。
こどもたちと友人夫婦のおかげで、実演はとても楽しい時間になりました。ありがとう!
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今日はたゆさんが、
「パサール・サンタ」という若者の集まる面白い夜市に連れて行ってくれるということで
少し早めに展覧会場をあとにしました。
パサール・サンタとは、体育館のような場所をいくつものブースで区切り、
自分のお店を持ちたいと思う若者がそのブースを借りて、おもに週末、
一坪ショップを経営するという、いまジャカルタの若者にとても人気のある面白い場所です。
もともとはコーヒー好き、古いレコード好きな若者たちが始めた空間だということ。
日本でもそういうサブカルチャーの面白い場所って各地にありますね。
私はここで、ダンナから頼まれていたお土産を調達いたしました。
インドネシアでは日本語というのはかっこいいと捉えられていて、
街じゅうに日本語の看板や、日本語が書かれたTシャツを着ている人がいます。
たまに、これはちょっとどうだろうと思うデザインもあり、
そういう変な日本語Tシャツを買ってきてとのオーダーでしたので・・・
これでどうだ!
あのストロークって、どのストロークやねん!
「トキオ服」というメーカーです。
そしてちょうどマレーシア在住の友人が、へんな日本語Tシャツをお土産に買ってきてくれました。
「Superdry 極度乾燥(しなさい)」という、英国のブランドだそうです。
「会員証な」って何?(笑)
この2つのメーカー、なんか間違いをわかっててわざとやっているのかも、とも思いますが、
案外大真面目かもわかりません。
日本人もよく英語のロゴの入ったTシャツを着ていますが、
気を付けないと英語圏の人たちの失笑をかっているかもしれませんよ。
ダンナからのもうひとつの指令は、現地のコーヒーを買ってきてということ。
インドネシアはトラジャコーヒーが有名ですが、輸出用にいい豆はとられてしまうため、
地元で買うなら、もっぱら「アチェコーヒー」のほうが美味しいと評判らしい。
美味しいと評判のお店は、スナヤンに出店中とかでお休みだったので
このパサールサンタが始まった頃からずっとやっているというお店で買いました。
家で淹れて飲んでみましたが、新鮮でとてもいい豆でした。
ミディアムローストを選び、酸味が強いので好みはありますが、
後味がすっきりして香りがよく、もっと買っておけばよかったなと思いました。
おなかがすいたので、パサールサンタ名物、黒ホットドッグを食べました。
この夜市での最大の成功例といえるようで、行列ができるほどの人気でした。
黒いのはゴマを練り込んであるせい。
会場中央にフードコートがあり、他にもたくさんの食べ物屋さんが出店していました。
観光客というより、地元の人のための場所で、とても面白かったです。
たゆさんありがとう!
追記
「あのストローク」Tシャツですが、
The strokes というアメリカの有名バンドのロゴを日本語に置き換えたもののようです。
ファンの方が教えてくれました。
日本人の笑いを狙った確信犯なのか、単純にかっこいいと思ってデザインしたのか。
それはやっぱりわかりません。