展覧会4日目。最終日です。
日曜日の午前中はお客様が来ないため、ギャラリーはいつも午後から開けるらしい。
そのとおり、お客様はお昼を過ぎても見事にゼロ。(笑)
あまりにも誰も来ないので、
美味しいキッシュを食べに行ったりしていました。
この店はフランス人がオーナーのパン屋さん。
近くにはイタリア人夫妻が経営のギャラリーレストランもあったりで、
クマンのあたりはちょいちょいしゃれたお店があるようです。
帰ってきて、私のペンギンボタン画実演時間の3時になっても誰も来ず。
でも編集長が私の描きかけの、高山寺縁起絵巻シリーズのボタン画を見たいというので
一応実演を始めてみました。
おなじみの国宝です。おちょくってすみません。
↑原作では茶壺ですが、ペンギンを入れにくいので、えべっさんの宝恵駕籠(ほえかご)にしてみました。
お正月過ぎの十日戎(とおかえびす)の行列で、芸者さんとか芸能人とかが乗るカゴです。
まあこんな絵を描いてますと、胸に大きく
「竹」
と筆文字でかかれたTシャツを着ている綺麗な西洋人女性が来られました。
これは日本に興味のある人に違いないと思い、話しかけてみると
本多さんのヨガの先生でした。
作品を喜んで見てくれたのですが、
ペンギンボタン画の「スタートレックシリーズ」を特に喜んで買おうとして、ふと私が実演しているのに気づき、
妹の飼っている犬をペンギンボタン画と組み合わせて描いてくれないかと注文をくれました。
もう何でも描きますとも。(笑)
彼女のスマホを見ながら描いていると、ヒマなハディプラナの従業員さんたちが
後ろを取り囲んで、笑いながら私の描くのを見ています。
さざなみのように、「バグース」「バグース」とささやくのが聞こえました。
(バグースとは、素晴らしいとかイイネという意味)
やはり動物の絵はどこの国でも喜ばれますね。
私は語学はできませんが、
絵という共通語を持っているのは本当に強みだと思いました。
完成。
妹さんも喜んでくれると嬉しいです。
展覧会も終わるというころ、ハディプラナ側から、会期延長の申し出がありました。
好評だったということかな。
本多トモコさんはとくにワークショップ(ポーチにアクリル絵の具で絵を描く)が
とても好評だったらしく、またアートスクールのほうでやってほしいという依頼もあったそう。
会場が土壇場で変更になったり、
私が先に送った作品が税関でとめられたまま結局届かなかったり、
ハプニング続出でいろいろ大変ではありましたが
結果的に良い展覧会になって、ほっとしました。
*****
展覧会の報告はこれにて終了。
まだまだ、ジャカルタのこぼれ話をしばらく連載します。
お付き合いください。