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ペンギン・インコ陶つうしん

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コザクラ剣客商売 2

ポ兵衛に追い立てられて出てきた茶居治郎。
まずは腹ごしらえと、茶屋に入った。

「あいつ、粟の穂だんごをどれだけ食べるんだ。のんきなやつめ・・。」

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ポ兵衛もやはり鳥の親。子供の成長のためには、つきはなさないといけないとは思っているが
つい心配であとをついてきてしまっていた。

「わあっ!な、なにをする!!」
茶屋の前が急に騒然とした。
鰻やのカピ六が、浪人者にからまれているらしい。
商売ものの鰻の入った桶をひっくり返され、倒れ伏している。

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「カピバラふぜいが、この鳥江戸の街をうろうろしやがって、目障りだ!」
「くやしかったら翼を持って飛んでみろ。」

いわれのない中傷を受け、起きあがることもできないカピ六。

そのとき。

ちょうど茶居治郎のうしろにいた武家のコザクラの手羽先が
目にもとまらぬ早さでうごいた。

「んがっ! むうん・・・」

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浪人たちはだんごの串の手裏剣で、板塀に縫い付けられ
口にはだんごと茶碗を放り込まれて、まさにぐうの音もでないありさまだ。

「・・いやあ、おみごとでござった。」
思わず武家に話しかける茶居治郎。

「あわよくば、一緒についてきてほしい・・・」
のである。

「失礼ながら、かなりの剣術の遣い手とみました。いずれのご家中かな?」

「いや・・、主家については申し上げることはできぬ。
わたしの名はとうもとおぴ太郎。
亀羅万流の手裏剣を遣うので、手裏剣おぴ~と呼ばれている。

恥ずかしながらわたしは、主君の大事なレシートを噛んだ罪により、国外追放になっておる身。」

「おお・・レシートを!それは大罪でござるな・・。」
「いかにも。」

「しかし・・・もし大きな手柄をたてることができ、それが世間にひろまれば
ご主君の怒りも消え、国許に帰ることができるやもしれませぬぞ。」

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「大きな手柄・・?」
「いま私は、川向うの悪代官、忌暮に拉致された、
ペンギンのこどもたちと家宝を取り返しにいくところでござる。」
「ああ、あの代官の悪業は目に余ると聞いておる。
なるほど、証拠をおさえ、評定所につきだすことができれば、大手柄でござるな。」

「加勢をお願いできるであろうか。」
「うむ・・・。あいわかった。」

こうして茶居治郎は心強い仲間をみつけることができた。
ふたりが茶屋を出て歩きはじめたとき、
おぴ~の袴をひっぱる者があった。

「うわっ、なんだっ!!」

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「さっきのカピ六ですよう。危ない所を助けていただいて、ほんとにうれしくて。
これからあなたがたについていって、手助けをしたいんだよう。」

「はあ・・たしかに多勢に無勢ゆえ、手助けはありがたいが・・
お前さんはカピバラだろう。目立ちすぎてだめだよ。鳥じゃないと。」

「いや・・おぴ~さん、この頭巾をかぶせれば大丈夫!
耳が見えないから、どこから見てもコザクラだよ。」
茶居治郎はカピ六に、すっぽり頭巾をかぶせた。

「おおっ!たしかに鳥にしか見えないぞ!これなら潜入できるな!」

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「・・・去年のらくがきドラマと同じ展開になってきたぞ。(参照→「ラブバード・ウォーズ 第2話」)
こいつら、大丈夫なのか?!」

ポ兵衛は瞠目し、途方にくれた。


つづく

















by kozakurapon | 2015-08-11 22:47 | らくがきドラマ | Trackback | Comments(0)
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