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ペンギン・インコ陶つうしん

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カピバラヤーンボウル研究

ツイッターは毎日更新してますが、こちらではお披露目していない作品がいっぱいで申し訳ないです。

例のごとく、ギリギリまで窯焚いてます。

東京の展示なのに、このただでさえ忙しい年度末に、北海道や東北、北陸、関西、
全国各地からカピバラやラッコ好きの方が来られるみたいで。
プレッシャーでもあり、何よりやる気のもとにもなっています。
少しでも良いものを、できるだけチャンスを公平に、思って頑張ってます。

かぴばらっこ展では、カピバラものは徳利が中心です。
(全て展覧会後に抽選販売)
でも、こんなものもあります。

カピバラヤーンボウル。
編み物の毛糸玉を入れて、糸を出しやすくするものです。
カピバラヤーンボウル研究_d0123492_19224912.jpeg
あっ、↑これは毛糸玉の中心にテキトーに突っ込んだ糸先が、
鼻からズボッと出てきた瞬間です。(笑)

私は全く編み物ができないので、いつもNOMAでお世話になっている、
ニット作家の能勢マユミさんにお願いして、使い心地や、ヤーンボウルに適した糸を教えていただきました。

普通のウール糸はヤーンボウルを使わなくても良いですが、能勢さんがヤーンボウルを使いたい、出しにくい糸は、例えばこの、平たく滑りにくい「ズパゲッティ」という糸。

鼻の穴の形状が使いやすいとお褒め頂きました。

後ろに出るのをどうデザイン的に処理するか改善の余地あり。


カピバラヤーンボウル研究_d0123492_19274716.jpeg
ほかにヤーンボウルを使いたい糸は、↓このような和紙の糸だそう。

カピバラヤーンボウル研究_d0123492_19292621.jpeg
やはり滑りにくく引き出しにくいので、これも適度に重さのある陶器製が使いやすいとご評価いただきました。

やはりはみ出るのを次作は改善します。あとは鼻の周りだけでなく下にもしっかり釉薬を塗ること。




そして、編み物やらない作者が予想もしなかった使いみち。

違う編み糸の二本使い!(笑)


カピバラヤーンボウル研究_d0123492_19310928.jpeg

この鼻の穴の並び方がとても使いやすいとご評価いただきました。

でも、この編み方は特に編み地を途中で抜けるようにしたいかなと思うので、やはりこの点もできれば次回改善したいところ。


あと、ふたつめを入れるカップがあれば言うことなし。

カピバラヤーンボウル研究_d0123492_19330770.jpeg

ちなみに私は手に開けた穴メインで、主に棒針を使わない時に挿しておくため鼻の穴を開けた(下図)↓



のに、意外と鼻の穴の方が使いやすいのは想定外。

机の高さに合わせてどの高さの穴にするか選べるのも良いそう。


そうそう、能勢さんはこの試作ヤーンボウルのために、特製の「鼻水」をニットで編んで下さいました。どんなのかは当日まで内緒にしときます。


ヤーンボウルは後日送りなので、最終日まで見て楽しんで頂きたいと思います。


初日1個、後半土曜1個出そうと思います。


(追記)

↑と書きましたが、展示の都合で2つ並べることにしたので、

初日に出したら完売してしまいました。


まだこれが完成形ではないですので、

またの機会に、グレードアップさせて作ります。

土曜に買うつもりだった方すみません!






カピバラヤーンボウル研究_d0123492_01381878.jpeg
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by kozakurapon | 2019-03-18 19:38 | 製作情報 | Trackback | Comments(2)
Commented at 2019-03-24 22:22 x
ブログの持ち主だけに見える非公開コメントです。
Commented by kozakurapon at 2019-03-27 01:58
お返事が遅くなってすみません。秋の個展の時は突然のご病気で
展示を観ていただくことが出来ず残念でしたが、
今回は楽しんでいただけて、お話もできてよかったです。
徳利当たると良いですね。ぜひ牛乳でもなんでも入れて楽しんでください。