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ペンギン・インコ陶つうしん

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ラグビールールから学ぶ紛争解決の知恵

もうすぐ阪神百貨店小鳥ガーデン、
作品も来週くらいにはご紹介していけると思います。

ラグビーのことばっかりで申し訳ないですが、
このブログはラグビー関係の方がご覧になることも多いので。

ラグビールールから学ぶ紛争解決の知恵_d0123492_10072017.jpeg
ラグビーインコ解説改訂版を、ある大学の講義に使っていただくことになりました。

事前に学生にラグビーについてわからないことを先生が聞いたところ、

アメリカンフットボールとどう違うのか
横から入ってボールをとらないのはなぜか

という質問が多かったらしい。

1番多かったアメフトとの違いと、オフサイドに関する質問については、

騎士道を思想の根本に置いたイギリス発祥のスポーツ、ラグビーと
騎士道などとは無縁で、非常に合理的かつ戦略に富む、アメリカらしいスポーツ、アメフトとの違いから、
紛争の多い地域の歴史から生み出された、争いを避ける知恵を学んでほしい。

先生から参考になる本を紹介して欲しいと言われたので、

私がラグビーインコを描くにあたってダンナに勧められた本と、ラグビーマガジンで連載している、レフリーによるラグビー解説本を挙げました。

ともすると日本人はルールを厳格に守ることのみに集中して、そのおおもとにある理念をないがしろにしがちで
みんなが不利益をこうむりながら、変えられないと思い込み、ブツブツ言ってるだけということが多いように思います。

あらかじめ白黒はっきりつけることが果たして問題の解決になるのか?


紛争の多いヨーロッパのスポーツ、ラグビーは、
騎士道を根本にした「ラグビー憲章」をもとに、
ルール自体は随所にわざとルールブックに詳しく書かず、余裕を持たせ、
状況に合わせて柔軟に対応できるようにしてあります。
(例・レフリーのアドバンテージ)

世界が、国という単位を超えて交わっていくなかで生きていく若い人たちに、

今あるルールは盲従して良いものか?
大事にするべきことは何か?

まず平和という大義があって、それを達成するために、自らルールを考えていく力をつけてほしいと思います。

by kozakurapon | 2019-06-05 10:07 | ラグビーインコ | Trackback | Comments(0)