私は京都で10年ほど絵付け職人してたんですが。
引越しでやめて2年。
バレリーナは1日踊るのやめると調子戻るのに3日かかるとかなんとかいいますが。
この2年、ペンギン作りと、せいぜい下絵(・・というほど描き込むこともなく)くらいしかしていませんでした。
だめですね。
人にきくのも恥ずかしいくらい超基本のことを忘れてしまって、さすがに大ショック。
赤の絵の具をガラス板でよく擂るのですが、そのときにアラビアガムの粉末を水でといたものを加えるのです。それは覚えてましたが、膠液をちょっと加えたか加えないで良かったか??
もとプロとはいえないくらいあまりにも初歩的な疑問なので、今も絵付け職人やってる同僚Nさんにも訊けやしない。
どうしたか。
初心者を装って、陶磁器材料店に電話して聞きました!(汗)
膠はやはりいらないみたい。
そんなショックから、自分の姿勢を見直さねばと反省。
部屋の整理をはじめました。機能的にしなくてはいい仕事はできません。
上絵にはふのりというものを使います。
海草を煮て、濾した液を顔料を扱いやすくするために加えます。
木綿のてぬぐいでしぼり袋のようなものをつくり、熱いふのり液をいれて濾します。

前述のNさんにもらった大相撲のてぬぐいを使い、袋を新調。タオルリングに縫い付けて使いやすく改良しました。
今もがんばって仕事しているNさんを思いだし、甘い自分に喝をいれなくては。
それにしても味な柄だね~このてぬぐい。