神戸方面に行かれる用事があれば
王子公園(王子動物園)のすぐ前にある、インコのいるお店にも寄ってみられては。
カフェばやりの昨今ですが、ここは純然たる喫茶店です。
「茶房プリンス」
開店60年にもなるそうですが、開店当初からずっとこの店の顔は
このルリコンゴウインコ。ほぼ店と同じ年齢です。

鳥の好きな方は大型インコやオウムが
人間なみに長生きなのを知っておられるとは思います。
このインコさん(私より年上)はさすが落ち着きがあって
通る人がいくら「オハヨ!」と大声を出そうが
写真撮ろうがまったく動じません。
中から見ていると、あれこれインコにしゃべらそうと騒ぐ通行人が
滑稽に見えるくらい落ちついています。

猫やカラスに襲われる心配もありません。
このインコのほうが強いから。(笑)
この喫茶店は王子動物園の目の前という立地もあり、
どうやら昔から画家の方がよく利用されているようですね。
美術展のチラシやハガキがあり、店内は画家さんの絵がたくさん飾られていました。
二期とか二科とか独立とか、ちょっと年配の
古き良き時代の画家さんのサロンという感じです。
動物園によく画家はスケッチに来ますから、休憩にはぴったりでしょう。
珈琲は350円ですが美味しくてびっくり。さすが老舗です。
サイフォン式というんでしょうか、理科実験みたいな器具で淹れてくれます。
60年続くのもわかる気がしました。
昭和の香りがする非常にシンプルなメニューですが、
喫茶としての基本に忠実で、安心感があります。
お店の方は鳥マニアではなく、犬や猫を飼うのと同じような感覚で
普通に大切にこのインコを飼ってる感じなので、
あまりマニアックな質問とかをしないようにしてください。(笑)