ひさしぶりに「じぶんでたべる」うつわ展、進捗状況です。
個展が終わり、9月末の「じぶんでたべる」うつわ展準備を始めています。
丹波焼の丹山窯さんも参加に前向きだったのですが
ちょうど秋の丹波焼まつりの実行委員にあたってしまい、
今回は不参加になってしまいました。
今回は奈良の陶芸家、勝尾孝子さん
Potter-Yさん、すみ工房の先輩よしいみかこさんと私の
4人でやることになりました。
ちょうど先週、勝尾孝子さんの自宅展があったので行ってきました。
これは伝統工芸展近畿展に出展された作品です。

日本クラフト展などでも完売するほどの人気作家さん。
数々の公募展の常連です。
こんなすごい方と一緒にグループ展ができようとは思いませんでした。
布目と色化粧を効果的に使った作品が代表的な作風です。
勝尾さんは自宅でお母様を10年ちかく介護しながら
陶芸活動をされてきました。
そのときにお母様向けに作られた食器があると聞き、
声をかけさせていただいたのです。
これは知り合いの方に頼まれて作ったというふくろうコップとU字コップ。

ふくろうの脇の下に手をいれて飲むことができます。
U字コップは少し深く切り取りすぎたとおっしゃっていましたが
切り取った部分を飲んだときに上になるようにすると
鼻にあたらないので飲みやすくむせにくいというもの。
これから公募展出品の合間に研究していくとのこと。
どんなものができるのかとても楽しみです。
こういう食器は手間がかかる割には収益のでるものではないと
多くの方からも指摘されていて、ギャラリーの方には申し訳ないのですが・・
ものつくりとしてはとても創造意欲を刺激されるプロジェクトです。
よしいさんと私は、いくつか試作品を作りましたので
今度近くの福祉施設で実際に使っていただき
参考にさせていただきたいと思っています。
Potter-Yさんも私も、自分の個展で試作品を出品して反響をみたのですが
Potter-Yさんのは使いやすいとけっこう売れたそう。
私のも買っていただけましたが、ひとつも自力で食事の困難な方には売れませんでした。
もちろんそれでもいいのです。
普通にいいなと思って手にとったら実はそんな機能もあった、というのが理想なので。
しかし展覧会の趣旨としては対象者の手に届かないことには困ります。
宣伝のしかたを考えなくてはなりませんね。
あっというまに9月になりそう。
頑張らねば。